【世界遺産検定4級講座】タージ・マハル｜インド愛の象徴白大理石霊廟

インド北部アグラに建つタージ・マハルは、17世紀ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンが最愛の后ムムターズ・マハルのために築いた白大理石の霊廟です。

世界で最も有名な建築の一つであり、愛の象徴として知られます。世界遺産検定4級では、建築の特徴・歴史的背景・登録年・所在国を押さえるのがポイントです。

タージ・マハルって、やっぱり「愛の世界遺産」って呼ばれるんだよね？

そう。皇帝が妻のために建てた壮大な霊廟で、インド・イスラム建築の最高傑作なんだよ。

基本情報（4級ここだけ）

タージ・マハルは白大理石を全面に使用し、繊細な装飾や宝石の象嵌で彩られています。中央に巨大なドームを戴いた霊廟が立ち、その四隅には4本のミナレット（尖塔）が配置。

左右対称の構造はムガル建築の美学を極めたものです。敷地には整然と区画された四分庭園（チャハル・バーグ）が広がり、楽園を象徴しています。

左右対称って、テストでもよく出そうだね！

その通り。完全なシンメトリーはタージ・マハルの代名詞だよ。

ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンは、愛妻ムムターズ・マハルを出産で失いました。彼は深い悲しみの中で、彼女の記憶を永遠にとどめるため、1632年から22年をかけて霊廟を建設しました。

完成後は「愛の象徴」として語り継がれ、いまでは世界中から巡礼のように観光客が訪れる遺産となりました。

写真で出たら、すぐにわかりそう！

うん。白大理石・中央ドーム・4本のミナレットが映っていたら間違いなくタージ・マハルだよ。

近代以降、大気汚染による白大理石の変色やヤムナ川の水位低下による地盤への影響が懸念されています。インド当局は工場排出の制限や修復作業を進め、観光管理と保存の両立を目指しています。