【世界遺産検定4級講座】万里の長城|中国防衛の巨大建造物遺産
中国北部を東西に横断する万里の長城は、紀元前から明代にかけて築かれた防衛用の城壁群です。総延長は2万kmを超え、砂漠・草原・山岳など多様な地形に沿って築かれました。
世界遺産検定4級では、所在国・登録年・区分・役割、そして秦・漢・明など主要時代の特徴を押さえておくことが重要です。
長城って“宇宙から見える唯一の建造物”ってホント?
よく言われるけどそれは誤解だよ。肉眼では見えない。でもスケールの大きさを表す表現として有名になったんだ。世界遺産としては1987年に登録された文化遺産だね。
登録のキホン(4級ここだけ)
- 所在国:中国
- 正式名:The Great Wall
- 区分:文化遺産
- 登録年:1987年
- 評価基準:(i)(ii)(iii)(iv)(vi)
長城の歴史と役割
長城の起源は紀元前7世紀頃の諸侯国の城壁にさかのぼります。秦の始皇帝が各地の城壁を連結し、遊牧民の侵入を防ぐ巨大防衛線を築きました。その後、漢代には西方シルクロードとの交通路を守るために拡張され、明代には石やレンガで強固に再建されました。
つまり長城は時代ごとに拡張・補修された複合的な防衛施設なのです。
ただの防衛壁じゃなくて、中国の歴史そのものを象徴してるんだね!
そうだね。軍事だけじゃなく交通・交易・民族交流の場でもあったんだ。
構造と景観の特徴
- 構造:城壁・烽火台(のろし台)・関所・駐屯地。
- 材質:地域によって土、石、レンガなどが使用。
- 景観:山岳に沿う蛇行した城壁が代表的。写真判別で重要。
試験で狙われるチェックポイント
- 登録年:1987年。
- 区分:文化遺産。
- 評価基準:特に(i)人類傑作、(ii)文化交流、(iii)(iv)防衛建築、(vi)象徴性。
- 時代ごとの特徴:秦=統一、漢=シルクロード防衛、明=石造再建。
- 誤解:「宇宙から見える」は正しくない。
写真問題だと、城壁が山の尾根をうねうね続く姿を見れば一発で分かるね!
他の城塞遺跡とは違って果てしなく続く蛇行する城壁が決定的特徴だ。
保存と課題
長城は風雨・砂漠化・観光圧で崩壊が進んでいます。近年は保護区設定や修復プロジェクトが進められていますが、まだ全体の一部しか保存されていません。
検定では「保存が難しい巨大遺構」という観点も覚えておくとよいでしょう。
4級「ここ出る!」最終チェック
- 正式名:The Great Wall
- 所在:中国
- 登録年:1987
- 区分:文化遺産
- キーワード:秦・漢・明/防衛施設/山岳を蛇行/烽火台/シルクロード
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