【世界遺産検定4級講座】世界遺産検定でよく聞く「顕著な普遍的価値」ってどういうこと?

4級対策

世界遺産検定でよく聞く「顕著な普遍的価値」ってどういうこと?

世界遺産検定のテキストや問題に必ず登場するキーワード「顕著な普遍的価値(OUV)」。この言葉の意味と、なぜ重要なのかをセカ丸とイクロム博士の会話形式でわかりやすく解説します。

 

博士〜!テキストを読んでると「顕著な普遍的価値」って言葉が何度も出てくるんだけど、これって具体的にどういう意味なの?
いい質問だね、セカ丸。「顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value, OUV)」とは、簡単に言うと「世界全体にとってかけがえのない価値」のことなんだ。
世界遺産に登録されるためには、このOUVを持っていることが絶対条件なんだよ。

顕著な普遍的価値の定義

ユネスコの公式文書によると、OUVはこう定義されているよ。

「文化遺産または自然遺産が持つ、時間や地域を超えて人類全体にとって重要な価値」
(Operational Guidelines, UNESCOより)

つまり、ある国や地域だけでなく人類共通の宝物として認められる価値なんだ。

例で考える「普遍的な価値」

なるほど〜!でも「人類全体にとって重要」ってちょっと抽象的で難しいな…。具体的な例はある?
もちろんあるよ。
例えばエジプトのピラミッド群は「古代文明の偉大な建築技術を示す」として文化的なOUVを持っている。一方、オーストラリアのグレート・バリア・リーフは「世界最大のサンゴ礁として地球規模の生態系価値がある」として自然的なOUVを持つんだ。
こういう誰が見ても納得できるような特別な価値こそがOUVなんだよ。

OUVと登録基準の関係

じゃあOUVさえあれば自動的に登録されるの?
それがそう単純でもないんだ。OUVを証明するためには、ユネスコが定めた10の登録基準のいずれかを満たす必要があるんだ。

  • 文化遺産の基準:i〜vi
  • 自然遺産の基準:vii〜x

この基準を満たすことによって「顕著な普遍的価値」が公式に認められる仕組みなんだよ。

OUVを守ることの意味

なるほど!OUVを持っているから世界遺産に登録されるんだね。でも登録されたら終わりなの?
実はそこからが大事なんだ。登録後も各国にはOUVを将来にわたって守り続ける義務がある。
保護が不十分だと、危機遺産リストに入ったり、最悪の場合は削除されることもあるんだよ。
世界遺産委員会は毎年チェックをして、OUVが失われないよう監視しているんだ。

世界遺産検定4級での出題ポイント

検定では次の点を覚えておけば安心だよ。

  • OUV=人類共通の宝物としての顕著な普遍的価値
  • 登録には10の基準のいずれかを満たす必要がある
  • 登録後もOUVを守り続ける義務がある

この3点を押さえておけば、4級では十分対応できるよ。

まとめ:OUVは世界遺産の「合格条件」

つまり、OUVがある=世界遺産に登録される大前提ってことなんだね!これを理解しておけば、テキストの説明もスッと頭に入りそう!
その通り!世界遺産は「ただ有名だから」登録されるわけじゃない。
人類全体にとって大事な価値を持つからこそ、世界みんなの宝物として守られているんだよ。

本記事は世界遺産アカデミー(WHA)認定講師であり、世界遺産検定マイスターが監修しています。

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