【世界遺産検定4級講座】広島の原爆ドーム ― 平和を訴える負の世界遺産

4級対策

2025.09.27

「原爆ドーム」は、広島市の平和記念公園内に残る建物で、1996年に世界文化遺産に登録されました。20世紀を象徴する悲劇の証言として、核兵器の惨禍を伝える「負の遺産」です。検定4級では、登録年・区分・価値をしっかり覚えておきましょう。

博士、原爆ドームってどうして世界遺産に登録されたの？

それはね、核兵器の使用が人類にどれほど深い傷を残したかを後世に伝えるためなんだ。建物自体は広島県産業奨励館として建てられたけど、1945年8月6日の原爆投下で爆心地近くにありながら倒壊を免れ、惨禍を証言する存在になったんだよ。

原爆ドームの歴史

もともと何の建物だったの？

1915年にチェコの建築家ヤン・レツルの設計で建てられた広島県産業奨励館なんだ。展示施設として地域の産業をPRするために利用されていたんだよ。それが戦後、「原爆ドーム」と呼ばれるようになったんだ。

どういう価値が認められたの？

登録理由は「人類史上初の核兵器使用の惨禍を伝える遺構」としての価値だね。ユネスコは「負の世界遺産」として、平和の尊さを訴える証拠物件として認めたんだ。文化遺産としては珍しく、建築美ではなく歴史的証言力が評価されているんだ。

試験で問われやすいポイントは以下だよ。

セットで覚えておくと得点につながるよ。

ただ残された建物っていうだけじゃないんだね。

その通り。原爆ドームは、核兵器の使用による惨禍を直接伝える数少ない物証だ。近くにある平和祈念式典や資料館とあわせて訪れると、「負の遺産」としての意義が一層理解できるよ。

検定で出たら「1996年・文化遺産・負の遺産」って答えればいいんだね！

そうだね。原爆ドームは、単なる歴史建造物ではなく人類の記憶を未来につなぐ遺産だよ。世界遺産検定を学ぶことは、平和の大切さを考えるきっかけにもなるんだ。