【合格講座1回目】オリエンテーション(世界遺産を学ぶための基礎)

合格講座

【合格講座1回目】オリエンテーション

 

こんにちはー 管理人のナントといいます。

さっそく講義をはじめまーす

 

今日は1回目なので、簡単なオリエンテーションです。ざっくりとした世界遺産の概要や、今後の理解を助けることになる基礎知識を解説していきますね!

3級の試験では何を理解するか?

 

3級の試験ではそれほど細かいことを問われることはないので、各遺産について、次のようなことが理解できていればOKです。

 

位置の関係 その遺産はどこの国・どこの都市にあるか
遺産の特徴 その遺産にはどういった特徴があるのか
キーワード 関係する歴史上の人物、遺跡を構成する主要な建造物など

 

登録年や登録基準、登録までの経緯など、細かい点に関して問われることは基本的にありません(上位の検定試験では問われます)。

その世界遺産がどの国に位置しているか(位置関係)や、遺産の持つ特徴(どんな遺産なのか)、そして重要人物(作った人・かかわった人)や、主要な建造物をおさえておけば十分合格できます。

最初におぼえてほしいこと

 

まずはこれから世界遺産を学ぶにあたって、確認しておきたい知識を5つ挙げたいと思います。

 

世界遺産の登録件数は1121件である(2020年現在)
世界遺産の登録は1978年からはじまった
最初の登録された世界遺産はぜんぶで12件である
日本には現在23件の世界遺産がある(2020年現在)
世界遺産の登録件数が1番多いのはイタリアである
順番に解説していきます。

世界遺産の登録件数は1121件(2020年現在)

現在、世界には世界遺産が1121件登録されています(2020年10月現在)
毎年、新規で登録されていくため登録件数は変動します。そのため、あまり数字を覚えることに意味はありませんので、ざっくりと1100件くらいの登録数と理解しておきましょう。

正確な件数は英語表記ですがこちらのサイトから確認できます

⇒  ユネスコ(世界遺産リスト)

このうち、世界遺産3級の試験範囲になるのは123件です(国内23件・海外100件)
全体の10%ぐらいですね。
基本的に世界遺産は毎年追加して登録されていくので総件数は増えていきますが、過去には世界遺産の条件を満たすことができなくなって、登録が抹消された遺産もあります。
この過去に登録が取り消された遺産は2つあります。どの遺産なのかは別の講座で解説しますので、いまは取り消されてしまった遺産が2つあるという事実だけを把握しておいてください。
また、登録の事実はかわらないものの、登録名・登録範囲・登録条件などが変更される場合があります。たとえば、国内遺産の例を取ると、岩手県にある平泉は世界遺産に登録されていますが、登録範囲の拡大を申請しています。
話が少し脱線しますが、世界遺産名は正確に覚える必要はありません。これは、3級に限らず2級でも1級でも同じです(逆にマイスターは論述なので正確に覚えないとダメです)
たとえば上記で紹介した平泉。
正式な登録名は、「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園および考古学的遺跡群」です。でもこういった長々とした登録名を覚える必要はありません。

実際には、東北地方の岩手県(平泉)にある世界遺産と理解しておけば十分です。

なぜか世界遺産の登録名には、シンプルなものと、やたらと長くて説明くさいものがあります。モヤモヤするところですが、あまり考えすぎても仕方がありませんし、そもそも覚える必要がないのでそういうものだと思っておきましょう。
実例をいくつか出します。
▼シンプルな登録名
姫路城
自由の女神像
アテネのアクロポリス
▼やたらと長い登録名
明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業
サンディアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 カミノ・フランセスとスペイン北部の道
アヴィニヨンの歴史地区 教皇庁宮殿、司教の建造物群、アヴィニヨン橋
シンプルなものはそのまま覚え、複雑なものは自分なりに適当に省略して、地名や位置関係だけを把握しておけば十分です。

わたしも正確な遺産名はほとんど覚えていません。それでも1級まで合格できます。

世界遺産の登録は1978年から

世界遺産の登録は1978年から始まりました。つまり2020年現在は42年目ということになります。思ったよりも歴史が浅いと感じた方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、世界遺産をきちんと守っていこう!、大切にしていこう!という取り決めをした世界遺産条約はそれよりも6年前の1972年に制定されています。
そして日本は、この条約には1992年から参加(条約を締結)しています。
かなり後から参加していますよね。

実際、参加は125か国目の条約締結国で、世界遺産の参加については完全に後進国でした。

最初に登録された世界遺産は12件(3級は全部覚える必要なし)

最初(1978年)に登録された世界遺産は全部で12件です。上で説明した通り、日本の参加は1992年からなので、当然この12件はぜんぶ海外のものです。

この最初の12件のことを、ファースト世界遺産といったり、Original12と呼んだりします。

そういえばJリーグの最初のチームもオリジナル10!と言われてる

▼最初に登録された世界遺産一覧

1.ガラパゴス諸島(エクアドル)
2.キト市街(エクアドル)
3.イエローストーン国立公園(アメリカ)
4.メサ・ヴェルデ国立公園 (アメリカ)
5.ナハニ国立公園(カナダ)
6.ランス・オ・メドー国定史跡(カナダ)
7.クラクフ歴史地区(ポーランド)
8.ヴィエリチカ岩塩坑(ポーランド)
9.ラリベラの岩窟教会群(エチオピア)
10.シミエン国立公園(エチオピア)
11.アーヘン大聖堂(ドイツ)
12.ゴレ島(セネガル)

世界遺産検定ではこれら最初に登録された遺産はよく狙われるポイントですが、3級の試験では出題範囲が3件しかありませんので、まずはこれを覚えてしまいましょう。

今の段階では、名前と所属国だけを覚えておけば十分です。

 

ガラパゴス諸島(エクアドル)
ラリベラの岩窟教会群(エチオピア)
ゴレ島(セネガル)

 

日本の世界遺産は23件

日本には現在、23件の世界遺産があります。公式テキストでは22件となっていますが、その後、百舌鳥・古市古墳群が追加され、ぜんぶで23か所になりました。

日本の世界遺産は、全件が試験範囲の対象なので、がんばっておぼえましょう。といっても、知床、京都、奈良、平泉、厳島神社、姫路城など、有名な観光地も多いので、世界遺産に興味がなくても半分くらいは知っているという方がほとんどだと思います。

前述のように登録開始自体は1992年ということで各国に比べればだいぶ遅かったわけですが、登録されている総数で見ると、世界12位です。

今の段階では、国内に23種類の世界遺産があることだけを把握しておけば十分です。

 

スタートが遅かったわりには、結構優遇されています

 

 

国内にある世界遺産は23件である (登録は1992年から)

 

世界遺産の登録件数が1番多いのはイタリア

現在のところ、世界遺産の登録件数が最も多い国はイタリアです。歴史が古い国ですし、世界遺産条約の締結も早かったことから、最多の55件となっています(日本の2倍以上)。

次点は僅差で中国。以下、スペイン、フランス、ドイツとヨーロッパが続きます。

ざっくりとまとめてしまうと、世界遺産の分布にはこういった特徴があります。

・ヨーロッパの登録件数が圧倒的に多い(イタリア・フランス・ドイツ・スペインなど)

・ヨーロッパ以外では国土や人口が大きい大国に多い(中国、インド、メキシコなど)

・アフリカは極端に少ない

歴史の長さに加えて、国土が広いこと、申請活動が活発なことから、個人的には近い将来、中国やイタリアを追い抜くと予想します。

講義のまとめ

今回はオリエンテーションということで、最初におぼえておいてほしいことを解説しました。それぞれ復習していきましょう。
・3級の試験では、それぞれの遺産の位置関係・特徴・重要キーワードをおさえる
・世界遺産の登録件数は1121件であり、毎年増え続けている
1972年に世界遺産条約が制定され、1978年から登録が開始された(初年度は12件)
・日本にある世界遺産は23件で、登録は1992年からである
・世界遺産の登録数はイタリア、中国、スペインの順に多い
・世界遺産の登録布には偏りがある(ヨーロッパがかなり多く、アフリカが少ない)

3級の試験ではそこまで細かいことを問われることはありませんので、登録されている世界遺産がどこにあり、どんなものであり、誰がかかわったのか、何が有名なのかがわかっていればOKです。

1972年に世界遺産条約が制定され、1978年から登録が開始されています。ただし、日本の条約批准は大きく遅れ、登録が開始されたのば1992年からでした。

世界遺産の登録分布には偏りがみられ、世界遺産委員会ではコレを問題視しています。そのため登録地域の偏りを解決するために、さまざまなアプローチが行われています(この論点については3級では試験範囲ではないため割愛します)

 

 

次回は「世界遺産の基礎知識」について解説します。

 

 

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